長野県の諏訪湖のほとりの宿場町で、地域おこし協力隊として活動する小林由香里さんと綿引遥可さん。「この町を小商いが育つ場所にしたい!」と奮闘する彼女たちの仕事ぶりをつづってもらいました。毎月開催していた小商い講座も、今回はオンラインで集まることになり…。
初めてのZOOMセミナーはハラハラ、ドキドキでした
こんにちは、下諏訪町(しもすわまち)の地域おこし協力隊、略して「ちおこ」の小林由香里と綿引遥可です。
前回「仲間の力を借りるからこそ、より魅力的な小商いが育っていく」では連続講座の2回目の様子を紹介しました。後半戦の3回目は3月に開催予定。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大予防のためイベントを自粛する必要が。
「会って話すことこそ、楽しみながら気持ちを伝えられる、アイデアを出し合える!」と行っていた講座ですが、「今できることをやろう」ということになり、オンラインで行うことを決めました。
オンラインなんて…。ちゃんと伝わるのか…。運営側もオンラインに慣れていないという状況で不安しかありませんでしたが、まずは初めて「ZOOMという機能を使ってみる…!」ところから準備が始まりました。
あれ?顔が見えない、声が聞こえない、PCだとこう見える、スマホだとこういう表記がある…すごい!プレゼン資料が映せるー!など、初めて触る機能に興奮し、なんとかできそう!と、受講者のみなさんにも事前に機能が使えるかテストをしていただきました。当日はこの機能を初めて使う人がほぼ!というなか、無事にみんなの声と笑顔が映し出されてほっと安心。外出や集まりの自粛中でも、オンラインでもみんなに会えることができる。よいアイテムを手に入れたわけです!
今回の3回目は「小商いプランをつくってミレバ!」。2回目では小商いテーマとその内容、それを届けたい相手(お客さん)を発表してもらいましたが、より具体的に、どのように届けるのか、そのためになにが必要か、などを書き出し発表してもらいました。それぞれの項目には考えるポイントがあるので、一般消費者としての意見や感想を言いながら、ブラッシュアップしていきます。
さらに最終回の「出店してミレバ」のための出店内容も考えました。自分の小商いを「イベント出店」を通して実際にお客さんに見てもらう!買ってもらう!知ってもらう!という実践の場です。
せっかく見てもらうのだから、出店の準備は何が必要なのか、どのようにしたら自分の小商いが伝わるのか。お客さんの立場なら、どんな物やサービスがほしいかを参加者同士で話し合います。
初めて使う機能、画面の向こうの仲間や講義。初めはみんな緊張して顔もかたい様子でしたが、そのうちに参加者のアイデアを聞き、誰かの「いいね!」につられて自分もアイデアを出していて、いつの間にかいつもの雰囲気で進められました。
4回目で出店するイベントは、下諏訪町の町歩きのイベント「ぶらりしもすわ三角八丁」です。4月に行う予定でしたが、残念ながらこちらのイベントも中止になりました。もちろん今後イベント出店は必ず行う予定ですが、この状況で見通しがつかず…。早く日常が戻りますように…!
出店が延期になってしまいましたが、受講生のみなさんはみんな前向き!
「出店する準備の時間が増えた!」「まだまだ考える時間がたくさんある!」と状況に負けずにやる気に満ち溢れています!
今月のコアキナイビト その4
●stainedglass moineau・Akko(ステンドグラス モワノ あっこ) さん
初回の記事でご紹介した「しごと創生拠点施設 ホシスメバ」を工房として、東京との二拠点生活をしながらステンドグラスの制作活動をされています。最近ではお隣の諏訪市にある古材屋さんReBuilding Center JAPANにてAkkoさん作のすてきなペンダントランプの販売が始まりました。
シェードに使われている素材は、昔の家で使われていたアンティークな「型板ガラス」。シェードの形やガラスの模様によって雰囲気が違って見えたり、キラキラしたり。すてきなものが大好きなAkkoさんは、ステンドグラスの技術を使って、オーナメントや看板までつくってしまう!なんでもできちゃうとても器用な方!リノベーションされたホシスメバの部屋にも、赤い壁にステンシルで模様を施すというこだわり◎下諏訪もホシスメバも愉しみながら精力的に制作をされています。
作品や商品はこちらでご購入できます。ReBuilding Center JAPAN
小林由香里さん 綿引遥可さん
長野県下諏訪町の地域おこし協力隊として、2017年から在住。下諏訪を「小商い=自分らしい暮らし方・働き方の育つ場所にしたい!」と奮闘中。