京都の中心街から北上し、日本海の手前にある京丹後市には、京都が誇る絶品ブランド豚肉「京丹波高原豚」が味わえる道の駅があります。実践料理研究家の岩木みさきさんが紹介してくれました。
京都のブランド豚肉「京丹波高原豚」
京都駅周辺から北部へ車で2時間ほどの京丹後市には、「京丹波高原豚」が堪能できる道の駅があるというので、伺ってきました。西日本最大級の道の駅、「丹後王国 食のみやこ」の施設内にあるレストラン、「トン’sキッチン」です。
「京丹波高原豚」は、2年連続農林水産省大臣賞を受賞した、京都のブランド豚肉です。「トン’sキッチン」では、京丹波高原豚の豚肩ロース・バラ・モモをビックサイズで用意してあり、ほかにも海鮮つきや、しゃぶしゃぶコース、お弁当スタイルのみそ汁つきヘレカツしょうが焼き御膳などセレクトできます。
京丹波高原豚はとってもジューシーで脂身が甘いのが特徴。自家製だれや京丹後市内にある平釜製塩の琴引の塩などが用意されているのも、うれしいポイントです。塩をつけていただくと甘さが引き立ち、口の中でジュワーッとおいしさが広がります。幸せのひととき!
特別なエサで肉質が甘くやわらかくなる
店長の万代(まんだい)さんがおいしさの理由を教えてくれました。「日吉ファームで飼育された京丹波高原豚は、肉質や繁殖性を定期的に調べた3種の豚(大ヨークシャー、ランドレース、デュロックという純粋種)の、よりよい血統のものでかけ合わせを行っているので、とても甘いのです」。日吉ファームでは自社用に特別配合したエサを使用されているそうで、肉にさらに甘味が増し、やわらかい霜降りになっているそうです。
京丹波高原豚を100%使用したソーセージは、味わいはもちろん製法にもこだわり、保存料や発色剤不使用とのこと。今回はプレーンをいただきましたが、ピリ辛味やパンチのあるガーリック味、人気のチーズ味のほか、京丹後産の九条ネギ入りや、熟成肉を使用して黒ニンニクを混ぜた牛肉ソーセージもあるそうです。
食事を楽しんだあとは、併設してある精肉店に寄り、豚肩ロース・豚ロース・豚バラ・豚モモなど部位別、ブロックや焼き肉用などお好みの形で購入することが可能ですし、ソーセージやビールも含めオンラインショップもあるので、行く前や行ったあとに楽しむこともできます。
ブランド肉と好相性の飲みやすいクラフトビールも
道の駅の敷地内で醸造されるクラフトビールは、20年以上携わる職人さんがつくっているそうで、自家栽培されたホップを使用したビールや、季節のフルーツを使用したフルーツビールの限定製造もあります。どれも飲んでみたくてワクワクします。
一般的なクラフトビールは個性的なものが多いですが、食事に合う飲みやすい味わいを目指していて、実際に飲んでみて商品ごとの特徴はしっかりありつつ、どれも本当に飲みやすいやさしい味わいでした。
丹後にまつわるお姫様7人をモチーフにした「丹後七姫」の商品ラインナップは、2013年にインターナショナル・ビアコンペティションで金賞を受賞されていて、こだわったラベルデザインと味わいが評価されています。お土産にしたらとても喜んでもらえたのでオススメです。
甲子園球場約8個分という、道の駅の広大な土地には、手ぶらでOKなBBQ会場や、年間通してイチゴ・メロン・ブドウ・ブルーベリー・モモ・ナシなど、季節のフルーツ狩り体験が楽しめるほか、芝滑りなどのアトラクションや小さな動物園、クラフトビール醸造場、ホテルまで、22の施設が併設されています。
京都観光を楽しんだあとは、自然もグルメも遊びも一度に満喫できる丹後王国食のみやこで、ブランド豚を味わってみてはいかがでしょうか。
<取材・文/岩木みさき>
実践料理研究家・みそ探訪家/岩木みさきさん
拒食症・過食症・ひどい肌荒れに悩み、食生活を見直し改善に成功。「日々のなかで実践できることが健康につながる」と考え、「生産と消費のサイクルを紡ぐ」をテーマに、日本各地の現地取材、レシピ考案・撮影、ラジオやTVなどのメディアにも出演。日本の伝統調味料みそに魅せられ、日本各地のみそ蔵約70ヶ所130回以上訪問、木桶みその輸出サポートも行なっている。Instagramでは日々のおみそ汁を発信。YouTubeも配信中。代表著書に『みその教科書』『1分 美肌みそ汁』。
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