長野県下諏訪町で、小商いを盛んにするためのまちづくり会社を立ち上げた今野由香里さんと綿引遥可さん。DIYできれいにした事務所をオープンしたところ、知り合いのデザイナーから「展示会をやらせてほしい」と声がかかり、事務所をギャラリーとして貸し出すことに。
事務所の改装中も下諏訪の人が声をかけてくれました
下諏訪町(しもすわまち)の地域おこし協力隊「ちおこ」を卒業し、まちづくり会社「chioko」を設立した今野（小林）由香里と綿引遥可です。
緊急事態宣言は解除され、いよいよ本格的に動き出せるぞ！という気持ちに満ちている今日この頃。 新しく設立した会社の事務所をきれいにしようとペンキ塗りをがんばったのですが、その甲斐あってピカピカの事務所ができました。
その事務所は個性的なお店がたくさんある、下諏訪町の御田町商店街にあります。地域おこし協力隊だったときの職場「mee mee center Sumeba」の斜め前！ 2月末から退任するまで「mee mee center Sumeba」も新型コロナの影響で閉めていたので、お世話になった方にごあいさつができずに申し訳なく思っていました。でも、こうして近くに事務所が完成し、ご近所さんも常連さんも引き続きお会いすることができうれしいです。
この事務所は3月まで、精巧でとても世界観があるすてきな作品をつくっている作家さんの工房でしたが、作業スペースを拡大するため新天地へ移転されました。私たちは空き店舗になったその場所へ、タイミングよく入ることができたのです。事務所の改装中もご近所の方が「なにをしてるの？」「なにができるの？」と様子を見に来て声をかけてくれたり、差し入れをくれたりと気にかけていただきました。自粛解除後は、久しぶりの気軽なおしゃべりがとても楽しくありがたく、「そうそう、この町のこういうところが好きなんだよ！」とあらためて感じました。
新しい事務所で展示会を開催することに！
その作業中に、ご近所のデザイナーさんが「ここで展示会やらせてもらえないかな？」と声をかけてくれました。その名も「もんぺとTシャツそしてマスク展」！
もともと事務所スペースとして使う予定だったので、ギャラリーとして貸し出すことは考えていなかったのですが、ワクワクする企画だったのでやってみようということに！ 作家さんやデザイナーさん、総勢11名の作品がならぶ企画展は、チラシもオンラインショップもモデルはすべて地域の人！ もちろん購入もできます。搬入の日、続々と作品や什器が入り、ディスプレイがはじまりました。個性あふれる作品がたくさん並び、事務所があっという間にお店に早変わり！
いざオープンしてみると、地域のお年寄りから若い方まで、幅広い年齢層の方が訪れ、商品や作家さんの説明を尋ねてくれたり、お客さん同士が会話をしたり。毎回、明るく楽しい雰囲気です。
さらにうれしかったのは、みなさんの反応。商店街の方は、「お店が増えてうれしい」「通りがにぎやかになった」「人通りが増えた」など、まだ数週間しか開いていないのに、とてもに喜んでいただけています。作家さんたちも、各地で出店イベントが中止になってしまったので、販売できるところができて喜んでくれました。
スペースを貸したことで、こんなにもたくさんの人が喜んでくれるなんて、「やってよかった！」と思いました。本格的に貸し出すにはルールも必要。それもやってみたからわかったこと。利用する方と一緒に考えていきたいと思います。これからも自分達にもまわりのみなさんにもよいことができるよう、「ヤッテミレバ」の精神でがんばります！
今月のコアキナイビト その6●komorebi camera(こもれびかめら)さん
神奈川県から下諏訪に移住し、カメラマンとして活動されているkomorebi cameraさん。写真を撮ってもらうとき、つい緊張してしまい、いつもと違う感じになってしまうことはありませんか？ でも、komorebi cameraさんが撮る写真は、お子さんや家族の写真が日常のワンシーンのようにとても自然！ それもそのはず、なんと、ゲストハウスのスタッフと保育士さんもされているのです！
優しい笑顔や楽しい会話ももちろんですが、お仕事で経験されているふるまいいが人を安心させ、自然ですてきな雰囲気を引き出してくれるのだと思います。子どもも好き、人も好き、カメラも好き！ そのすべてを仕事にし、「自然の近くで、家族で過ごす思い出を残せる宿をつくりたい！」というすてきな夢に向けて、自分らしく暮らしているアクティブなコアキナイビトなのです。 komorebi cameraさんの写真はインスタグラムkomorebi.cameraでご覧になれます。
今野由香里さん 綿引遥可さん
長野県下諏訪町の地域おこし協力隊として、2017年から在住。2020年、合同会社 chiokoを設立し、下諏訪を「小商い＝自分らしい暮らし方・働き方の育つ場所にしたい！」と奮闘中。
